何がジンをジンにするのでしょう。
ジンの中心にあるのはジュニパーです。柑橘、スパイス、花、根の深みを加えても、その軸が感じられることが大切。材料の数が多ければ優れたジンになるわけではありません。グラスの中のバランスで決まります。
カテゴリーの要件は販売先の市場によって異なります。EUでは、農産物由来のエチルアルコールを用い、ジュニパーの味が主体で、最低瓶詰め度数は37.5% ABVです。ディスティルドジンとロンドンジンには製法上の追加要件があります。エッセンスを加えるだけではディスティルドジンにならず、ロンドンジンは風味、色、甘味の加え方にも制限があります。度数が高いだけで「ドライ」になるわけではありません。
米国では、ジュニパーが主な特徴的風味で、瓶詰め度数は40% ABV以上。「distilled」の表示にも独自の要件があります。工程やラベルを確定する前に、販売市場とカテゴリーを決めてください。ボイラー浸漬、蒸気抽出、iStill Extractorは設備の使い方であり、ジンの三つの法的分類ではありません。
ベースを買うか、自分でつくるか。
ジンの液体の大部分は、ニュートラルスピリッツから始まります。安定した農産物由来のベースを購入すれば、投資、時間、注意をボタニカルに集中できます。自家製にするなら、原料から適切でクリーンなベースをつくる、もう一つの技術が必要になります。
この選択で蒸留所の構成が変わります。穀物からつくるなら、糖化、発酵、ベースを仕上げるための分離能力が必要です。購入したベースなら、ボタニカルの開発から始められます。同じ希釈条件でベースを試飲し、ジンの土台と事業の製造リズムに合う方法を選びましょう。
iStillなら、選んだ製造ルートに合わせて構成できます。適切に構成したNextGenハイブリッドはニュートラルスピリッツ製造とボタニカル蒸留に対応し、iMiniはレシピ開発専用の場になります。一台で両方を行うなら、それぞれの時間を生産計画に確保してください。多用途性は、使い方まで計画してこそ価値になります。
ボタニカル一つひとつに、役割を。
実際に注文される飲み方から考えましょう。爽やかなジントニックと、ストレートで味わうジンでは必要なバランスが違うことがあります。試作品は単体だけでなく、その飲み方でも評価してください。濃縮したサンプルの美しい香りが、トニックや氷、ガーニッシュの中では弱くなることもあります。
ジュニパーが土台。コリアンダーは柑橘やスパイス感、果皮は立ち上がり、根は深みを与える手がかりになります。ただし、すべての素材や抽出法で役割が固定されるわけではありません。品種、鮮度、下処理、量が重要です。果皮が生か乾燥か、ベリーの処理方法、仕入れロットまで記録しましょう。
Odinの開発方法は、理解できるシンプルな構成から始まります。一つの条件を変え、味わい、足りないものを判断する。一度に五つ加えるより、二つの試作を明確に比較する方が学べます。iMiniで小規模に開発すれば、本生産の予定を圧迫しません。

抽出の仕方で、味わいは変わります。
ボイラーインフュージョンでは、ボタニカルを液体に直接触れさせます。私たちが豊かで力強いジンをつくる際の出発点です。濃厚なボタニカルの表現を引き出し、ブレンドで目指すバランスへ整えられます。下処理、接触時間、採取を終える位置が仕上がりを左右します。長時間の煮沸は煮詰まった香味や粗さにつながるため、抽出とカットを一つのレシピとして考えましょう。
ベーパーインフュージョンでは、ボタニカルを液面より上の蒸気経路に置きます。Universityでは、より軽やかな表現を生む方法として説明しています。花など、蒸気経路での高いアルコール濃度と異なる熱への触れ方が抽出に向く素材にも役立ちます。その素材から引き出したい香味に合わせて選びましょう。「ベーパーインフュージョン」という言葉だけでジンの品質が決まるわけではありません。
iStillのオプションExtractorは、豊かな液体抽出と長時間の煮沸とのトレードオフに応えます。凝縮したスピリッツが別室のボタニカルを通り、ボイラーへ戻る循環を繰り返します。素材は液体と接触しながら、沸騰中の液体に浸かり続けません。繊細な素材を直接煮沸せずに、より豊かなボタニカルの表現を目指せます。
思い描くジンを組み立てるための、実用的な選択肢が生まれます。液体抽出で深みをつくり、素材に適した場面では蒸気との接触を使い、仕上がりに合わせて出力と採取を設定する。iStillでは、これらを一つの製造システムで考えられます。一つの抽出方法にレシピを合わせる必要が減り、レシピを中心に設備を使えます。
繰り返す、抽出の循環。
- ボイラーから蒸気が上昇。
- コンデンサーで液体に戻る。
- 液体が独立した原料室を通る。
- 室内が満ちるとサイフォンでボイラーに戻る。
ボタニカルの配合だけでは、レシピは完成しません。
ジンの蒸留中、風味は変化していきます。Odinの試作では、明るい柑橘が早い段階に、根やナッツのような風味が後半に強くなる様子が語られています。ベースがニュートラルでも、すべて一緒に採取すると目指したバランスを失うことがあります。
開発時は留分を分け、適切な同じ加水条件で味わいましょう。早めに終えるブレンドと、後半を少し加えるブレンドを比べます。その部分は深みになるのか、それとも全体を覆ってしまうのか。採取の判断は、ボタニカル重量と同じくレシピの一部です。
出力や蒸気速度も、蒸留の進み方に影響します。採取を速めることは時間の変更だけではなく、風味の変更にもなり得ます。NextGenは出力、還流、採取を制御し、ABV制御と自動カットで検証した運転方針を再現できます。風味を選ぶのはあなた。設備はその工程を保つ助けになります。
ボタニカル蒸留の再現性を支える設計。
出力が蒸気の流れをつくり、カラム径が通過する面積を決めます。同じ体積流量なら、円形カラムの直径を2倍にすると面積は4倍、平均蒸気速度は4分の1です。径と出力を一緒に考えることが大切です。iStillの出力と還流制御で、採取したいボタニカルの表現に合わせた運転を開発できます。
断熱は容器やカラムからの熱損失を抑えます。冷たい表面で蒸気が凝縮すると、意図して設定していないパッシブな還流が生まれます。iStillの断熱と出力制御は、選んだ運転条件を維持しやすくします。
液体管理は凝縮後に働きます。カラムのコンデンサーで蒸気を液体に戻し、制御した出口で採取と還流を分けます。完全凝縮を維持できる冷却能力があれば、冷却水流量を採取の調整つまみにせず、ボタニカルに合う比率を開発できます。
ステンレスは、製造容器に耐食性と比較的反応しにくい構造を与えます。今日のジュニパー主体のジンと、明日のシトラスのレシピや別のスピリッツを同じ設備でつくる際にも意味があります。手が届く表面と記録された洗浄手順が、計画的な製品切り替えを支えます。実際の仕込みに合わせて直接電気、間接電気、スチーム加熱と撹拌を選びましょう。容器、抽出、制御が一緒に働き、試作のレシピを製造へつなげます。
飲む度数まで仕上げて、判断する。
透明な留出液も、水を加えると白濁することがあります。度数が下がると一部のボタニカルオイルが溶けにくくなり、ルーシュと呼ばれる濁りを生みます。豊かなオイルを含んでいる手掛かりにもなります。透明度と香味を一緒に開発し、見た目も飲み心地も目指したジンへ仕上げましょう。
最初の商用バッチをつくる前に、開発中から加水試験を行ってください。選んだ水と想定する保管温度で候補度数を比較し、透明度、香り、質感、飲み方を一緒に評価します。ろ過は風味を変える場合があるため、透明度だけでなくろ過後の味も確認しましょう。
瓶詰め度数も創作の一部です。Odinはある開発で、同じレシピを43%と47% ABVにし、飲む場面に合わせて比較しました。あなたのジンでも試してみましょう。レシピは同じにして、実際の飲み方で両方を試飲し、ボタニカルのバランスが生きる度数を選びます。
加水後は、決めた日程で休ませ、再評価してから出荷を判断します。水、加水方法、最終度数、官能確認を仕様に含めてください。再現性のある蒸留が安定した出発点をつくり、丁寧な仕上げがジンを完成させます。
規模を変えても、あなたの個性を。
生産用レシピは、ボタニカルを比例計算するだけでは完成しません。装填、下処理、接触条件、昇温、採取挙動が規模によって変わることがあります。iMiniで学んだ条件を生産試験に移し、完成したジンを基準サンプルと照合してください。
ベースの仕様、原料ロットと下処理、抽出条件、運転設定、採取、加水、出荷判定まで記録しましょう。NextGenの保存設定と自動カットは、バッチ間、担当者間でその知識を引き継ぎやすくします。同じ調整を繰り返す注意を減らし、製品を判断することに集中できます。
東京のBlue Rabbit Distilleryでは、Mark SmythがiStill 100で個性の異なるジンを開発しています。シグネチャージンにはユズとヒノキを使用。インタビューでは試作の工夫だけでなく、顧客の好みも語っています。Tokyo Dry GinはTokyo Whisky & Spirits Competition 2025のJapanese GinカテゴリーでBest of the Bestを受賞しました。iStillで独自のスタイルを育て、その成果が評価された蒸留家の実例です。
- 主力生産を圧迫しない開発時間を確保する。
- 強いボタニカルと繊細なスピリッツを切り替える際の洗浄を検証する。
- ベース製造、ジン蒸留、加水、瓶詰めを別の作業として予定する。
- 次のバッチと比較できる基準サンプルを保管する。
ジンの生産に必要な蒸留器の容量は?
販売したい本数から、回収すべきアルコール量を逆算します。例えば700 ml、40% ABVのボトルを1,000本つくる計画なら、完成品に含まれる純アルコールは280リットルです。仕込みのアルコールが、カットや仕上げの損失を経てどれだけ合格したジンになるかは、生産試験で確かめます。販売目標が、現実的な運転回数につながります。
仕込み容量は容器に入る量であり、瓶詰めしたジンの出来高ではありません。実際の作業容量、仕込み度数、合格品としての回収率、全工程の時間を組み合わせて比べましょう。ニュートラルスピリッツも自製するなら、その製造時間も確保します。望む一週間の働き方に合わせてNextGenの容量を選び、レシピ開発はiMiniで進められます。
製造方法をさらに詳しく。
詳しい解説、試作の記録、Universityのレッスン。元の記事は英語です。
Why Does Gin Go Cloudy? Louching and Dilution
Vapor Infusion vs Boiler Infusion for Gin
Resting Gin After Dilution: How to Plan a Bottling Trial
目指すスピリッツに、必要な制御を。
製造の各段階での選択が、素晴らしいスピリッツを生みます。その選択を実現するために、設備に必要な機能とiStillの制御を比べてください。
| 検討項目 | 工程に必要なこと | iStillの強み |
|---|---|---|
| ボタニカル抽出 | 目指すバランスには、原料に適した液体接触と熱の当て方が必要です。 | 循環式Extractorオプションは、沸騰中の仕込みの外で液体接触をつくり、ハイブリッドの運転制御と組み合わせられます。 |
| シグネチャーの再現 | 出力、原料処理、採取度数、カットがレシピを構成します。生産拡大につれ、手作業での再現は仕事を増やします。 | NextGenは検証した判断を保存設定、ABV制御、自動カットへ。製品と次のレシピに注意を向けられます。 |
| 製品群の開発 | 主力ジンをつくる設備を占有せずに、試作できる場所が必要です。 | iMiniで開発し、工程全体をNextGenへ。ハイブリッド設備を製品群の共通基盤にできます。 |
| つながる設備構成 | 開発、抽出、生産、担当者の理解が一緒に機能することが大切です。 | iMini、抽出オプション、NextGen制御をUniversityの学習とつなげ、Design Studioで容量と構成を選べます。 |
その志が、一杯になる。

“Becoming consistent in what you're producing is one of the great benefits about iStill.”Mark Smyth · Japan

“precision, repeatability and scalability. It is priceless for us.”Maxime Girardin · France

“we can transfer the recipe to its big brother and know that the process will be the same each time”Barrie Gibson · United Kingdom
製品が得た評価
- Blue Rabbit · Tokyo Dry Gin — Best of the Best · ジャパニーズジン Tokyo Whisky & Spirits Competition · 2025
“The iStill allows me to express myself like an artist to use botanicals and create amazing flavours and experiences for people.”あなたの構成をつくる。
設備を見たら、Design Studioで容量とオプションを比較。
考えておきたい質問。
ジンを商業生産するには何が必要ですか?
購入ベースを使う場合、適切なボタニカル蒸留または配合工程、加水・ブレンド設備、洗浄、保管、瓶詰めを計画します。自家製ベースなら発酵が加わり、穀物では糖化と適切なニュートラルスピリッツを得る分離も必要です。一週間の工程全体に合わせて設備を選んでください。
iStillでロンドンドライジンをつくれますか?
はい。NextGenでは、ボタニカル蒸留、還流、採取アルコール度数を制御し、ロンドンドライの工程を開発できます。EUのLondon ginには、ベースアルコール、留出液の最低度数、添加できるものに関する要件もあります。目指す製品を明確にし、私たちのチームと構成とレシピを選びましょう。
蒸気抽出はボイラー浸漬より優れていますか?
ベーパーインフュージョンは一般に軽やかな表現を生み、私たちは力強いジンの出発点としてボイラーインフュージョンを使います。蒸気との接触は花などに役立ちますが、長時間の煮沸は煮詰まった香味につながります。オプションのiStill Extractorなら、別室で液体抽出できるため、素材を沸騰中の液体に浸け続けずに豊かなボタニカルの香味を目指せます。素材ごとに引き出したい香味から、抽出方法を選びましょう。
加水するとジンが白濁するのはなぜですか?
度数の低下で一部のボタニカルオイルの溶解性が下がり、ルーシュが生じるためです。原料量、抽出、水、最終度数を合わせて試験してください。透明度と風味の両方を製品仕様に含めましょう。
自動化しても自分のジンの個性を保てますか?
はい。ボタニカルの扱いと採取方針を開発し、保存設定、ABV制御、自動カットでその工程を繰り返します。官能評価はあなたの役割です。自動化はあなたの判断の再現を助けるもので、全員を同じレシピにするものではありません。
さらに深く、原点から学ぶ。
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レッスン、記事、ツールを見る 24
- EU spirit-drink categories: gin, distilled gin and London gin (Annex I, 20–22) カテゴリーの要件
- United States: 27 CFR § 5.144 — Gin カテゴリーの要件
- Choosing Vodka Base Ingredients University
- Vodka Basics: Purity, Proof, and Taste University
- iStill NextGen iStill
- Vodka and neutral-spirit production iStill
- Developing a Gin Recipe: Botanicals and Ratios University
- How to Taste Fractions University
- Boiler vs Vapor Infusion: Flavor Intensity and Overcooking Risk University
- Extractor Fundamentals: Soxhlet Loop for Scalable Extraction University
- Odin on Gin (4) iStill Blog
- Odin on Inventions: The Extractor Story! iStill Blog
- Odin on Gin (2): flavor development and cuts iStill Blog
- Liquid Management: Repeatability University
- iStill Innovation: ABV Control! iStill Blog
- Column Diameter and Insulation University
- iStill heating options: direct, indirect and steam iStill Blog
- Gin Production Mistakes: Myths and Cloudiness University
- Odin on Gin (3): understanding louching iStill Blog
- Odin on Gin (5): comparing bottling strengths iStill Blog
- Mark Smyth: developing gin at Blue Rabbit Distillery iStill Blog
- Tokyo Whisky & Spirits Competition 2025: official results 公式結果
- Yearly production capacity calculator iStill
- Design Studio: models, options and pricing iStill





